塗師

繊細な技と緻密な作業が仏壇に魂を宿らせ、蘇らせる。

塗師〈名人〉

斎藤 洋

 仏壇の製作工程で、塗りの工程に渡ったときは、白木地、宮殿、彫物と金具以外の全てが木地丸出しの状態である。その一つ一つ全てを、あらゆる角度からその出来映えをチェックし、悪いところを直し、その後に下地塗りを数回繰り返して、きれいな凹凸のない状態にしてから、初めて下塗りへと入っていく。

 古物直しの際も、同様に白木地、宮殿、彫物を調整してから、下地、下塗りへと工程を進めていく。

 つまり、仏壇の善し悪しは、この塗りが第一関門と言っても過言ではない。

 塗りが乾いて手に取ってみて、悪いところがあれば、キズ埋め、下地、研ぎ出し、下塗り…と、また一からやり直す。こうして過酷なまでの作業と厳しいチェックを通ったものだけが箔押しへと運ばれる。

塗師〈名人〉  斎藤 洋

塗師〈名人〉  斎藤 洋

●昭和49年4月20日生